後遺障害の労働能力過失率は3~100%

事故にあい後遺症により仕事ができなくなった場合、その損害を加害者に請求します。事故にあわなければ得ることができたであろう収入、これを逸失利益(いっしつ利益)と言い、その人の過去の収入とその障害の重さによって計算します。

後遺障害といっても両目失明のような重いものもあれば、むちうちによる神経痛のような比較的軽い後遺症もあり、仕事ができなくなる度合いには違いがあります。

そこで自賠責保険では後遺症の重さによって1級~14級のようにランク付けした等級というものをつくり、この等級に仕事ができなくなる度合いの労働能力過失率を定めています。

等級別労働能力過失率

1級 100%
2級 100%
3級 100%
4級 92%
5級 79%
6級 67%
7級 56%
8級 45%
9級 35%
10級 27%
11級 20%
12級 14%
13級 9%
14級 3%

事故前の仕事をそのまま定年まで続けた場合の収入に対して、1級なら100%、14級なら3%の損害が出たと計算するわけです。

補足

以上はあくまで自賠責保険の基準で実際は仕事の内容や障害の内容によって様々です。自宅でデスクワークをしている個人事業主がが両足を失ったとしても逸失利益は大きくないように思われますし、ピアニストは指が1本なくなっただけでも仕事ができなくなります。

自賠責保険は基準を明確にすることで迅速に被害者を補償するもので、実際に加害者に対して損害賠償請求するときは弁護士をつけて、ちゃんとした逸失利益を計算しましょう。