信号機のある横断歩道上での車と歩行者の過失割合

交通事故での両者の過失割合は今までの裁判の判例の蓄積により、ある程度パターンに分けてだいたい決まっています。ここでは歩行者が信号機のある横断歩道を横断中に車と接触したパターンについて見てみます。

歩行者と車のそれぞれの信号の状態と車の進行方向、歩行者の位置により11パターンに分かれ、そこから歩行者の年齢や事故の時間帯、道路状況などの修正要素を追加して計算します。

基本の11パターン

それぞれの歩行者の過失割合を見ていきましょう。

歩行者の信号が青

  1. 車が赤で直進……0%
  2. 車が青で右左折……0%

歩行者の信号が黄または点滅

  1. 車が赤で直進……10%
  2. 車が青で交差点に進入後、黄で右左折……30%
  3. 車が黄で交差点に進入後、右左折……20%

4は5に比べて車は青で進入している分、車の過失が下がっているということでしょう。

歩行者の信号が赤

  1. 車が青で直進……70%
  2. 車が黄で直進……50%
  3. 車が赤で交差点に進入後、右左折……20%

歩行者は青で横断開始したが途中で赤になった場合

この場合は歩行者の横断中の位置によって決まります。

  1. 横断開始直後……30%
  2. 中央あたり……20%
  3. 横断終了直前……10%

大きな道路で中央に安全地帯がある場合は、安全地帯も横断の終了地点、もしくは開始地点と考えます。

その他の修正要素

その他の状況により歩行者の過失割合に加算される要素と減算される要素があります。だいたい下記8つでそれぞれの加算減算割合は5%~20%です。

夜間

事故の時間帯が人の通行が予想されないような時間帯の場合、加算。

幹線道路

歩道と車道の区別があり、車道の幅が14メートル以上で対向車とのすれ違い時に減速しなくていいような大きな道路の場合、加算。

直前・直後横断

歩行者が車両の直前や直後に飛び出してくるようなものです。渋滞時の車両間からの飛び出しも含みます。加算。

車側の警笛

車がクラクションを鳴らしていた場合、加算。

歩行者が幼児・児童・老人

歩行者の年齢です。子供やお年寄りの場合、注意力や回避力が劣るので、減算。

集団横断

歩行者が1人ではなく複数が同時に横断していた場合、車側が気付かない可能性が下がるので、減算。

車側に大きな過失がある場合

飲酒運転や無免許運転、スピード違反など車側に大きな過失がある場合、減算。

歩道と車道の区別がない場合

歩道と車道の区別がない道路の場合、車は歩行者に対して充分な注意が必要であり、減算。

幹線道路を集団登校していた児童が信号が黄色で横断中、車が黄色で進入後右折してきて接触した事故の場合。

まず上の11パターンの5に該当し、幹線道路なので10%加算、児童なので10%減算、集団なので10%減算になり

20% + 10% – 10% – 10% = 10%

で歩行者の過失割合は10%ということになります。