横断歩道以外の場所の車と歩行者の過失割合

交通事故での車と歩行者の過失割合は今までの裁判の判例の蓄積により、ある程度パターンに分けてだいたい決まっています。ここでは歩行者が信号機と横断歩道の無い道を横断中に車と接触したパターンについて見てみます。

事故が起きたのが交差点か普通の直進道路かと、交差点の場合、幹線道路もしくは道の広狭差によって3パターンに分かれ、そこから歩行者の年齢や事故の時間帯、道路状況などの修正要素を追加して計算します。

幹線道路とは歩道と車道の区別があり、車道幅が14メートル以上で対向車とのすれ違いに減速が必要ないような広い道路のことです。また、広狭差のある道路とは広い道と狭い道の交差する交差点のことです。

基本の3パターン

それぞれの歩行者の過失割合を見ていきましょう。

  1. 交差点で幹線道路もしくは広狭差のある広いほうの道を横断……20%
  2. 交差点で広狭差のある狭いほうの道を横断……10%
  3. 直進道路を横断……20%

これにその他の修正要素を加えます。

その他の修正要素

その他の状況により歩行者の過失割合に加算される要素と減算される要素があります。だいたい下記10個でそれぞれの加算減算割合は5%~20%です。

夜間

事故の時間帯が人の通行が予想されないような時間帯の場合、加算。

幹線道路

歩道と車道の区別があり、車道の幅が14メートル以上で対向車とのすれ違い時に減速しなくていいような大きな道路の場合、加算。

直前・直後横断

歩行者が車両の直前や直後に飛び出してくるようなものです。渋滞時の車両間からの飛び出しも含みます。加算。

佇立・後退・ふらつき

歩行者の歩行状態です。佇立(ちょりつ)とは突然立ち止まることです。加算。

横断禁止場所

横断禁止の場所を横断した場合、加算。

車側の警笛

車がクラクションを鳴らしていた場合、加算。

歩行者が幼児・児童・老人

歩行者の年齢です。子供やお年寄りの場合、注意力や回避力が劣るので、減算。

集団横断

歩行者が1人ではなく複数が同時に横断していた場合、車側が気付かない可能性が下がるので、減算。

車側に大きな過失がある場合

飲酒運転や無免許運転、スピード違反など車側に大きな過失がある場合、減算。

歩道と車道の区別がない場合

歩道と車道の区別がない道路の場合、車は歩行者に対して充分な注意が必要であり、減算。

直線道路を横断中の子供がはねられた場合。

上の3パターンの3に該当し、児童なので10%減算になり

20% – 10% = 10%

で歩行者の過失割合は10%ということになります。