信号のある同一道路の直進車と右折車の過失割合5通り

過去の判例により交通事故の過失割合は事故の内容によってある程度パターン化されています。ここでは信号機のある交差点で同じ道路上の直進車と対向車線の右折車との接触事故についてみていきましょう。

同じ道路上の直進車と対向車線の右折車との接触事故

基本になる過失割合

この場合、交差点に進入した時の信号の状態によって5パターンに分類されます。

車A進入 車B進入 車B右折 車A過失 車B過失
20 80
70 30
40 60
90 10
70 30
50 50
矢印 100 0
  • 車Aは青で進入、車Bは青で進入後、青で右折して接触…… 車A20%、車B80%
  • 車Aは黄で進入、車Bは青で進入後、黄で右折して接触…… 車A70%、車B30%
  • 車Aは黄で進入、車Bは黄で進入後、黄で右折して接触…… 車A40%、車B60%
  • 車Aは赤で進入、車Bは青で進入後、赤で右折して接触…… 車A90%、車B10%
  • 車Aは赤で進入、車Bは黄で進入後、赤で右折して接触…… 車A70%、車B30%
  • 車Aは赤で進入、車Bは赤で進入後、赤で右折して接触…… 車A50%、車B50%
  • 車Aは赤で進入、車Bは青矢印で右折して接触…… 車A100%、車B0%

以上の7通り。これに事故の細かな状況を考慮する過失修正要素を追加して最終的な過失割合をだします。

過失修正要素

  • 車Bの徐行無し…… -10%
  • 車Bの直近右折…… -10%
  • 車Bの早回り右折…… -5%
  • 車Bの大回り右折…… -5%
  • 車Bの既右折…… +10%
  • 車Bの指示器表示無し…… -10%
  • 車Bが大型車…… -5%
  • 車Bの著しい過失…… -10%
  • 車Bの重過失…… -20%
  • 車Aの15キロ以上の速度違反…… +10%
  • 車Aの30キロ以上の速度違反…… +20%
  • 車Aの著しい過失…… +10%
  • 車Aの重過失…… +20%

車Aから見た修正割合です。

用語解説

直近右折
直進車の直前で右折すること
早回り右折
交差点の中央まで行かずに、中央より手前をショートカットするような右折
大回り右折
交差点の中央より奥で右折する、軌道が大きく外側に開いた右折
既右折
右折車が既に右折を完了している、もしくはそれに近い状態のこと。右折の完了の定義は右折車の車体が新しい進行方向に向き終わっている状態
著しい過失
携帯電話使用などの軽めの違反
重過失
無免許運転のような重い違反

信号機のある交差点で同じ道路上の直進車Aと対向車線の右折車Bとの接触事故で、車Aが信号が黄色で進入、車Bは青で進入後、黄色で右折、車Aは15キロオーバーで車Bは大型車で運転手は携帯電話を使用していた場合。

基本の過失割合は70:30。15キロオーバーで+10%、大型車で-5%、携帯電話使用で著しい過失-10%

70% + 10% – 5% – 10% = 65%

で直進車Aの過失が65%、右折車Bの過失が35%になります。